環八通りでカンパチ食べる

カンパチ食べたことない。

カオティック・キョート・トリップ

※はじめに:前振りがいらない方は下の方にある画面越しの熟女から読んでください。


今回私がなぜ文章を書いているのかと言いますと、京都への卒業旅行を友人たちにドタキャンされ、一人で行くはめになったことへの呪詛を吐きたいからですね。愚痴を吐くことで次にその友人たちに会う際には満面の笑みでいられるように。人に優しくするためには、どこかに撓み(たわみ)がなければならないのです

さて、2017年3月10日、バスタ新宿から関西方面のバスに乗り込んだところから私のひとりぼっちの卒業旅行が始まりました。卒業旅行なのに海外とか行かないのかって?ネットで比較検索して一番安い高速バスをチョイスしたと話せば懐事情察していただけたでしょうか?

あーここら辺でバス停の写真とか撮っておけばもっと絵になる日記が書けたのだろうな、と思うのですが残念ながら撮っていません。というかこの旅で自分の写った写真が2枚しかありません。テキスト頼りの日記です。拙くても頑張れよ私。

というわけでバスの中では特筆すべきことは何一つありませんでした。坐骨神経痛が悪化したくらいです。


1日目

京都に到着しました。

はい、京都に到着しました。日付は変わって3月11日の朝です。 京都に着いて私が一番最初に撮った写真はなんだったのでしょうか。 f:id:takaaaaako6:20170314000408j:plain

う、うわ~最悪だ。これどこだろう。たぶん河原町通りのどこかの駐車場です。この時の自分の感受性のきもさにドン引きです。せめて場所が分かれば面白いのですが・・・ご存知の方はご一報いただけますと幸いです。狼煙とかで知らせてください。

さて、お腹も空いたことだし何か京都っぽいもの食べたいとうろうろしてみたのですが、まだ7時前、おしゃれなカフェもご飯屋さんも閉まっていました。多分探せば隠れ家的な~のようなものがあったのかもしれませんが、調べるのも億劫で五条大橋の近くのなか卯で和風牛丼を食べました。みそ汁と漬物セットです。こちらも写真はありません。使えないやつですね。「洋風の牛丼もメニューにあったのかな」などと考えながら朝食を摂取していると、宿に荷物を預かってもらえる8時になったので本日の宿に向かいます(といっても1泊だけなので本日も何もありませんが言ってみたかったので許してください)。

それがこちら。

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Len Kyoto Kawaramachi backpackersjapan.co.jp

とてもおしゃれなゲストハウス。写真が暗いのは撮影していないことに気が付いたのが夜だったから。ぶれているのは圧倒的な撮影技術の低さからです。とにかく昼間の看板の写真はありません。宿の写真はこれだけですが超おしゃれなところだったのでオススメです。スタッフさんもかわいいしかっこいいし優しいし。たぶん私の説明なんかよりずっとHP見ていただいた方が良さが分かるのでそちらをご覧ください。

実は客観的サブカル人間なのにゲストハウス泊まるの初めてだったんですよね、サブカル人間の風上にも置けませんな。私みたいなやつは風下でたばこの煙浴びていれば良いんですよ、まったく。

というわけで、ですね、無事に荷物も預けられたところで、観光を楽しみたいと思います! なんと言っても京都に来るのは9年振り。中学生の頃の修学旅行以来ですが、京都タワーの前で集合したくらいの記憶しかないのでほぼ初めての京都であります。どこに行こうかと悩んだ結果、とりあえずなんか京都っぽいという理由で清水寺に行くことに決定。


清水寺に行く

宿があるのが河原町五条、清水寺はほぼまっすぐでした。

というか京都の道ってどっちに歩いても何かしら寺とかがあって地図を見なくても楽しめそう、などと思いましたが今回の目的は卒業旅行。すなわち修学旅行です。それらしい旅行にしなければなりません。

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到着。2㎞弱。途中若干の上り坂はあったものの、終電を逃して40㎞程歩いて帰ったあの日のことなどを思い出しながら歩を進めましたらあっという間でした。 まだ朝早めの時間だったからか、土曜日にもかかわらずそこまで参拝客がいなかったのでホッとしました。人混みと鶏肉の皮が同じくらい苦手なので。

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こちらは上から見下ろした図。清水の舞台がどこなのか、よく分からなかったので一番高い(と私が判断した)位置から写真を撮ってみました。高所恐怖症というわけではないので、「頭から落ちたら確実に死ぬなあ」などと頭の悪いことを考えながら眺めていました。脳内会話まで語彙力が低くなっています。そろそろお迎えが来る時間のようです。辛いですね。


恋の願いは叶うかな?

そろそろタイトルの熟女の話に移れよってなってますよね。そう焦らないでください。熟女は逃げませんから。むしろもう少し熟成した方がおいしい熟女になりますってね。 清水寺を一通り見た後、修学旅行生のたまり場と化す地主神社へ。

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こちら、写真の通り縁結びの神様がいるのだとか。後で生まれも育ちも就職も京都の生粋の京都人の友人に(前述の友人ではありません。念のため)地主神社に行ったことを話してみたらなんと神社の存在を知らなかったので、というか今年になって初めて清水寺に行ったということを聞いて、なんだか温度差を感じてしまったということ以外特筆すべきことはありません。

おみくじも引いたけど、今年の恋愛運の詳細をこちらに披露したところで私の恋愛運が上がるわけではないので、割愛します。

さてもう少しで熟女ですよ。


画面越しの熟女

清水寺を後にした私は二条城方面へ向かいます。もちろん歩いて。先ほどより少し歩きます。距離にして7㎞弱。なぜバスに乗らないかというと単に調べるのがだるいからですね。市バスが発達していることも、乗り放題パスなるものが存在することも、噂では知っていましたが、目的地と違うバスに乗って焦るのも嫌だし、バスを待つのも、仮にすぐにバスが来たとして満員で酔うのも嫌なので歩くことに決めました。ウォークマンジッタリンジンの「くわえたばこのブルース」を1曲リピートに設定し、ロングピースでヘビースモーカーになった頃(iTunesでも検索してください。めんどくさいのでリンクは貼りません)、千本日活に到着!

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勘のいい人(スケベな人)はもうお気付きでしたでしょうか、二条城方面と私が書いたのはコチラの映画館に行く途中に二条城を横切ったからなんですね。道中入ったサマンサというイカしたカフェでおばさまに「旅行に来たの!このなんもないやろ~」と話しかけられ「二条城に行こうとして迷った」というしょぼい嘘をついたりしましたが、無事目的地に到着です。以前行った石巻日劇ローズや大阪の新世界日活(※現在は閉業)とはまた違う趣のある建物です。

こちらはなんと入場料が500円という他と比べると良心的な価格設定になっております。看板のロゴもいい味出てます。このロゴのTシャツが売ってたら3枚くらい買いますわ。

さて、今週はどんなラインナップになっているのでしょうか???


・・・・画像を貼りたいところなのですが、情弱でどの程度まで攻めていいのか分からないので(調べるのが面倒くさいので)テキストベースでお許しください。


さて、最近は橋本愛さんはじめ、ちょいととんがった女の子がポルノ映画館に行くのが流行っているようなので、私はポルノ映画への愛、もとい熟女の乳の魅力について訴えることで差別化を図ろうと思います。何を隠そう巨乳好きの私ですが、今回観た3作品どれも出てくる女優が貧乳ばかり。豊満な乳を求めて映画館に行った私の期待は儚く消え去りました。

とは言え、ストーリーとして完成度が高く、不覚にも泣いてしまった作品もあったことや、そもそも巨乳の女優が出てこなくて辟易してしまったのは私の勝手なので、この文を読んでくださっている貧乳好きの方のためにも、軽く作品紹介をさせていただきます。

千本日活で観た3本はこれだ!

①「野外プレイ 覗きの濡れ場」竹洞哲也監督

あらすじとしては、トレジャーハンターの彼氏を同じくトレジャーハンターの男に殺されて復讐に燃えているメキシカン美人と出会ったチーマーの兄弟の物語が主軸にある感じ。彼氏を殺したハンターの連れの女がさらに上を行く性格の悪さだったり、チーマーの兄の性格が意外にも良くて、復讐に燃える女を優しく諭したりなんかして、(ここで泣けた)最後も勧善懲悪な感じの終わりか方で良かったなあ。ただし良かったのはストーリーだけね。

唯一おっぱい指数が高かったのはメキシカンの美人ちゃんだけで、あとのおっぱいは見るに堪えませんでした。下乳が!ないなんて!

②「熟女どスケベ不倫」荒木太郎監督

セックス依存症の女が周りの男に引かれながらも、ただやりまくる映画。ストーリーはもはやないに等しいレベルのすがすがしさ。だけどイケメンに迫って嫌がられているシーンはゾクゾクします。女優さんのおっぱいは普通レベル。

③「禁断の果実 歯がゆい唇」石川欣監督

はいはいきました義母×息子のパターン。私のいちばん嫌いなタイプ。お父さんが失踪して二人になった母と息子がイケない関係にってやつで、しばらくしてお父さんが戻ってきて、息子は当然のごとく反発するわけなんだけど、実は二人のために出稼ぎに行ってました~ってオチ。女優さん、美人だけど巨乳指数はほぼゼロ。


京都の夜をどのように過ごしたか

大した収穫が得られず泣く泣く千本日活を後にした私は、京都に住む友人に会いに行きました。大学3年生の時にとある企業の短期インターンに参加したんですけども、開催地が大阪だったこともあって京都には何人か友人がいるんです。持つべきものは遠くの友人だなあとしみじみ思います。だのに地元の友人ときたら・・・。

友人と会っている時の私は純粋にただ楽しんでいただけですので割愛します。細い路地入ったところのカフェで食べたパフェおいしかったなあ。たぶんひとりじゃ迷って行けない。

夜は夜で唯一事前にリサーチしてたワタナベ横丁というイカした立ち飲み屋でぐびぐびやってました。

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相変わらず写真撮るのが下手。大学生って言ったら隣のおじさまがおごってくれようとして、4月からはそんな棚ぼたもなく、社会の荒波にもまれてアラサー街道まっしぐらかと思うと悲しくて、走って宿に戻った私でした。おじさんありがとう。私は強く生きます。


2日目

朝になりました。写真はないですが雲一つない青空です。当方ひどい花粉症なので、鼻水をじゅるじゅるしながらなんとか身支度を整えてチェックアウト。チェックアウト後も荷物を預かってもらえるとのことでしたので、昨日と同様身軽になって宿を後にします。

本町館へ行く

今のところ、京都観光らしい場所は清水寺しか攻略していない私ですが、とりあえず2日目もポルノ映画を見に行きます。前日は巨乳指数の低い映画ばかりで落ち込んでいたので今日こそは豊満なおっぱいにドキドキするぞ!!!と意気込んで歩き始めました。本日の移動BGMはボブ・ディランの「Don’t think twice, it’s all right」です。昨日と同様1曲リピートに設定し前向きな気持ちで進んでいきます。

宿のある河原町五条から本日の目的地「本町館」までは約1.5㎞。20分ほどで到着です。

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事前にネットでリサーチ済みでしたが、映画館の1階はデイサービスの施設になっていました。実際に見るとなんだかとても不思議な気持ちになります(上の写真では施設部分はカットしてあります)。 本町館は入場料が男性は1200円、女性と学生は1000円と少し差をつけて設定されています。ピンク映画館としてはいたって平均的な価格設定です。 f:id:takaaaaako6:20170314163218j:plain

さて、前日苦汁を舐めた私は無事巨乳を拝むことが出来たのだろうか??????

本町館で観た3本はこれだ!

④「けもの道 義母と間男」浜野佐知監督

ある資産家一族の当主のもとに後妻としてやってきた三十路の女が、義理の息子たちに嫌味を言われながらも、健気に頑張っていく物語。最後は後妻が義理の息子たちの妻2人と意気投合して、3人で見晴らしの良い高台から「ふざけんじゃね~」と叫んで終わる(男衆への怒りが爆発している場面)。岡崎京子漫画かタラレバ娘かと思うほどの馴れ合い具合。巨乳が全然出てこなかったので私もふざけんじゃねえと叫びたくなった。

⑤「しっとり熟女 三十路の昼下がり」関根和美監督

会社をリタイアした熟年男性が、現役時代の部下とイケナイ関係になってしまうストーリー。妻は妻で、出会い系サイトで出会った大学生と本気になっている。部下との関係に悩んでいる男性に妻から離婚したいと告げられてから物語は急展開を迎える。 慣れない携帯で部下にメールを送る熟年男性に萌える。巨乳指数は最低ランク。

⑥「不倫まみれの人妻」的場ちせ監督

スクープ系の雑誌編集部で働く冴えない男・ワビスケの物語。ネタ探しに住宅街をうろついていたところ、偶然殺人現場を目撃したワビスケは他にも被害者がいるかもしれないと考え、捜査を開始。さながら探偵のよう。地道な調査から犯人として浮上したのは、地主として財を成していたハタダ。殺害された女性はハタダの借家に住んでいた夫婦の妻だったのである。すんでのところで第二の殺人を防いだワビスケは、後日自分が救った人妻の元へバラの花束を持って押しかけるものの、こっぴどく振られ、歩きながらバラを1本ずつ道端に投げて行くのでした。巨乳指数は最悪。

あと痴漢シーンが何度も出てくるのだけど、そのたびに小田急線が線路を走るシーンが出てくるのでこれは小田急ネガキャンムービーかな?????となりました。ニュースのシーンで「世田谷区経堂に住む女性が~~」という描写もあり、映画もところどころ見たことのある景色が並んでいたので、生まれた時から小田急ユーザーで、しかも最近経堂に引っ越したワタクシが観るべくして観た映画だったのかもしれません。これで巨乳が出てきたら最高だったのですがね。


観光をしよう

というわけで2日間合計して8時間以上も貧乳映画に時間を費やしてしまったわけですが、気持ちを切り替えて観光を楽しむことにします。幸いなことに、前日とは別の京都の友人が一緒に伏見稲荷大社に行ってくれることになったのです。持つべきものはやっぱり遠くの友達ですね、まったく。


友人とは京都駅で待ち合わせして、奈良線に乗り込みます。本旅行初の交通機関の利用です。昨日二条城まで歩いたことを考えれば歩けないことはないですが、やっぱり電車の方が楽チンですね。

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夜だったのもあってそこまで混んでいませんでした。迷路みたいで面白いつくりです。たぶん、友達と二人で写真を撮り合ったり、ひとりでも肝が据わっていれば自撮りを楽しんだりできたのでしょうが、稲荷の階段が中学時代からのたまり場だったという友人の前で、旅行者根性を出すことが出来ませんでした。羞恥心よ静まり給え。

軽石で遊んだり、狐の形をした絵馬を見たり、暗がりで愛し合う恋人たちに目を奪われたりしながら一周すると、夜もどっぷり更けていました。

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友人に記念写真を撮ってもらって京都駅に戻ります。満面の笑みですね。これで友人に会っても仙人のような笑顔を向けることが出来そうです。ありがとう、京都の良心。 そんでもって、宿に預けていた荷物を取りに行って、銭湯で汚れた気持ちを洗い落としてなか卯でローストビーフ丼を食し、高速バスに乗り込んでフィニッシュです。 巨乳には出会えなかったものの、京都のことが好きになったし今度から半年に1度くらいはお財布と相談しながら遊びに行きたいなあ、などと思いまいした。

おしまい

※貧乳の方で気分を害した方がいらっしゃいましたらすみません。巨乳が好きなのは映画の中だけですし私も貧乳なので許してください。